LFT1の性能はそのままに、より拡張性・カスタマイズ性を高めた単体製品
Turn Table Unit | Pump Unit(別売) |
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ディスクを一定のスピードに保ち、雑音付加のない回転のベースとなるためのユニットです。 | プラッターを浮上させるために、高品質なエアーを供給するためのユニットです。 |
Motor Drive Unit | Tone Arm Attach(別売) |
ディスクを戴せるプラッターに、ゆらぎのない正確な回転を与え続けるためのユニットです。 | ベースプレート+各種アタッチメントとの組み合わせで2アーム構成が可能 |
不要振動を寄せつけない超重厚設計
Turn Table Unit
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TAT1の防振の思想アナログディスクは、音の振動をそのままミクロン単位でレコード盤に記録したものです。したがって、音溝に記録されたもの以外の振動を付加することは厳禁です。不要な振動の伝達を抑えるには、遮蔽と減衰の2つの方法かあります。 |
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花崗岩を使った安定したベースターンテーブルのベースには、500万年もの時間をかけて安定化した40kgの花崗岩(御影石)を使用しています。 |
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エアーフローティングされた超重量級プラッター安定した回転を得るためには、大きな慣性モーメントをもったプラッターが必要ですが、機械的な軸受の場合は1点に大きな力がかかって摩耗が進み、不要な振動が発生して音の信号に紛れ込みます。 |
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レコード盤の密着と重量級スタビライザプラッターとレコード盤が接する箇所はテーパー状に加工し、重量級のスタビライザで押さえることでレコード盤とプラッターの密着を図り、針先がトレースした時の不要な振動を抑えています。 |
TAT1とアタッチメントによる2アーム構成
Tone Arm
![]() カートリッジは付属しておりません |
ベースプレート+各種アタッチメントとの組み合わせで2アーム構成が可能 |
ベースプレート BPL1(別売) |
リニアアームアタッチメント LAA1(別売) |
スイングアームアタッチメント SAA(別売) ご指定のアームに合わせ加工 |
揺らぎを極小に抑える正確無比な回転性能
Motor Drive Unit MDU1
TAT1のプラッタードライブの思想
レコード溝から正確に音を拾い出すためには、プラッターの回転を一定のスピードで、しかも「ゆらぎ」のない回転にしなければなりません。一般的には負帰還によるサーボコントロ--ルによって正確な回転を得ていますが、ミクロレベルでは回転か早くなればそれを検出して遅くし、遅くなれば早くする動作を繰り返しています。
このレベルと周期は制御系のゲインとループ速度で決まりますが、機械系であるプラッターの速度制御の周期はどうしてもオーディオ帯域に入ってきます。レベルの小さい周期を測ろうとすると、瞬時状態を測れないため平均値を測ることになります。したがってサーボコントロールで発生する細かな振動は測定器では測れず、人間の耳に頼ることになります。
TAT1はこの振動を嫌い利便性に欠けますが、サーボコントロールをかけないオープンループコントロールを選択するとともに、自ら発生させるノイズや外部からのノイズもシャットアウトしました。
シンクロナスモータ
ダイレクトドライブはもちろん、モータスピード制御においてもサーボコントロ--ルによって生じる振動から逃れることはできません。シンクロナスモータにはサーボコントロールアンプがないので不要振動は少ないですが、ロータの永久磁石が回転磁界との狂いを常時コントロールしていて、ロータの加工精度、着磁のばらつき、巻線のばらつきによって振動を起こしています。
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無帰還モータ制御TAT1では回転制御は行わず、定速度回転を27kgのプラッターの高慣性モーメントに任せ、制御によって起きる不要振動のない回転を創り出しています。モータからはプラス方向の力だけが加わりますが、慣性モーメントの少ないコアレスモータを使うことでその振動の影響を減らしています。負帰還をかけないモータ回転制御・XFD方式により、ゆらぎを極小にしたドライブを実現します。 |
糸ドライブの採用
モータの力をプラッタ一に伝えるためには、ギヤドライブ、リムドライブ、ベルトドライブなどさまざまな方法がありますが、TAT1では鉄より強いケブラーの四つ編み糸による糸ドライブを採用しました。立ち上がりに時間がかかるという欠点はある一方、モータの振動を伝えにくく伸びが少ないので、しっかりとプラッターをドライブしてくれます。
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ストロボによる回転速度設定・確認クリスタル発信器を基準として33 1/3と45回転にセットされたストロボが、プラッタ一側面にレーザで高精度に刻まれたマークを浮き上がらせます。 |
メディカル分野でも信頼されるエアーの脈流
Pump Unit POU1(別売)
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Pump Unit TAT1のプラッターを浮上させるためのエアーポンプユニットです。エアーポンプは、モータドライブユニットから供給されるDC12Vで駆動され、医療機器等で使用されるモータ式ポンプの採用により、長期間の安定した動作をかなえました。ポンプから出てくる圧縮空気は脈流となっているため、Π型フィルターで平滑し振動のない圧縮空気にして供給することができます。さらに、2重密閉構造による音漏れ防止システムを採用し、リスニングルームに設置しても十分な静粛性を保ちます。 |
製品概要
- TAT1
- ポンプユニット POU1(別売)
エアーフロートターンテーブルTAT1
型式 | TAT1 |
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ベース | JIS 0級御影石定盤ベース |
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プラッター | エアーフロート27kg高慣性ステンレスプラッター |
駆動方式 | クォーツフォロー無帰還モータドライブ XFD方式 |
回転伝達方法 | 糸ドライブ(四つ網アラミド繊維) |
駆動モータ | DCコアレス低騒音モータ |
回転数 | 33 1/3 and 45rpm スイッチ切替 回転微調整付 |
回転数精度 | ±0.3% |
ワウフラッター | ワウ0.2%,フラッター0.04%以下 |
電源 | AC100/120/200/240V 50,60Hz |
消費電力 | 40W |
ベース | 40kg/358×358×120 |
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プラッター | 27kg/φ344×43 |
モータドライブユニット | 8kg/130×358×120 |
付属品 | AC電源ケーブル、ドライブ糸×2、Φ4エアーチューブ |
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別売品 | エアーポンプ(POU1)、ベースプレート(BPL1)、スイングアームアタッチメント(SAA)、リニアアームアタッチメント(LAA1) |
保証期間 | 5年間(消耗品を除く)登録が必要です |
TAT1 |
重量級プレーヤーボード LPB1(オプション) |
外観寸法図 |
ベースプレート BPL1(オプション) |
リニアアームアタッチメント LAA1(オプション) |
スイングアームアタッチメント SAA(オプション) ご指定のアームに合わせて加工 |